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【これだけは読んで】海外旅行におすすめの持ち薬まとめ! | かかりやすい病気は?対処法は?

[2024.02.28]

海外旅行では、通常の生活習慣や環境の変化により、体調不良が発生しやすいことがよくあります。

旅行先で体調不良になった場合、市販薬の購入や病院の受診は可能ですが、言語や文化の違いから即座な対処が難しいこともあります。そのため、短期の旅行であっても、日本から持参する常備薬が役立つでしょう。

本記事では、日本から薬を持ち込む際の留意点や、海外旅行におすすめの持ち薬について紹介します。

海外旅行をより安心・快適に楽しむために、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること
- 海外旅行でかかりやすい病気は?
- 海外旅行に必要な持ち薬は?
- 日本の薬を海外に持ち込む際のルール
- 体調不良時の対処法
- 海外で市販薬を購入する際の留意点

 

海外旅行でかかりやすい病気

 

気温や食文化、衛生状態の違いから、海外旅行中は病気にかかりやすいと言われています。特に、以下の病気が一般的です。

1. 下痢・腹痛
海外旅行中に最もよく見られる症状で、異国の食べ物を摂ることが多いため注意が必要です。消化不良や水道水による感染も原因となります。

海外で水を飲む場合は、市販のボトル入り水を利用することが推奨されます。ただし、現地のミネラルウォーターが硬水であることに留意し、慣れない方は軟水を持参すると良いでしょう。

2. 風邪
異なる気温や湿度が風邪を引きやすくします。体温調節のために適切な服装を心掛け、こまめな水分補給が重要です。

3. 高山病
高地での滞在や登山などで発生する病気で、頭痛や吐き気などの症状が現れます。こまめな水分補給とアルコールや喫煙の控えめが予防に効果的です。

4. 感染症
衛生状態や気候の変化により、感染症にかかりやすくなります。特に、麻しん・風しん、A型肝炎、デング熱、狂犬病が注意が必要な疾患とされています。

- 麻しん・風しん
感染者報告が多い地域では事前に予防接種を受けることが推奨されます。感染経路には飛沫感染があり、人口密集地域では特に気を付ける必要があります。

- A型肝炎
汚染された食品や水を介して感染するため、発展途上国での旅行では注意が必要です。赤痢・腸チフス・コレラなども同様に感染リスクがあります。

- デング熱
蚊に刺されることで感染するため、蚊の多い地域では虫よけ対策が必要です。他にもマラリア・チクングニア熱・ジカウイルス感染症も蚊を介した感染が懸念されます。

- 狂犬病
野生動物に噛まれることで感染する極めて危険な病気です。野生動物との接触は避けるようにしましょう。

 

 

【海外旅行の必携薬剤】

1. 痛み止め
海外旅行では、気温変化や時差ボケにより頭痛が起こることがあります。これらの症状を和らげ、快適な旅行を続けるためには、痛み止めを携行することが重要です。ただし、症状が緩和されない場合は医師の診察が必要です。

2. 解熱剤
異なる気候や環境に適応できずに発熱することがあります。特に高熱の場合は身動きが取れなくなる可能性があるため、解熱剤を携行しておくことが大切です。

3. 咳止め
乾燥した地域や長時間のフライト中に喉の不快感が生じることがあります。咳止め薬はこれらの症状に対応し、快適な旅行をサポートします。最小限に抑えたい場合は、咳止め作用のある解熱剤を選択することがおすすめです。

4. 下痢止め
異なる食事や衛生状態の影響で、下痢になることがあります。特に一部の観光地では公衆トイレが有料な場合もあるため、下痢止めは必携です。ただし、感染症のリスクを考慮し、過度な使用

 

は避けるべきです。

5. 胃薬

 

異なる食文化や環境によって胃の不快感が生じることがあります。旅行中の食事に備えて胃薬を持参すると安心です。また、時差ぼけや乗り物酔いにも効果的です。

6. 応急処置用品
薬以外にも、絆創膏や消毒液などの応急処置用品を持参することがおすすめです。特にお子様が同行する場合は、触れるものに注意を払いながら応急処置用品を携行しましょう。

 

【渡航先別の薬の例】


1. 欧州・北米・オセアニアの一般観光地・リゾート地
- 常備薬:痛み止め・解熱剤・かぜ薬・下痢止め・胃薬
- 応急処置用品:救急絆創膏

2. アジア・中近東・アフリカ・南米の一般観光地・リゾート地
- 常備薬:痛み止め・解熱剤・かぜ薬・下痢止め・便秘薬・胃薬
- 応急処置用品:救急絆創膏・消毒液・虫除けスプレー・かゆみ止め

3. アフリカ・南米の感染症リスクが高い地域
- 常備薬:痛み止め・解熱剤・かぜ薬・下痢止め・便秘薬・胃薬・マラリア予防薬
- 応急処置用品:救急絆創膏・消毒液・虫除けスプレー・かゆみ止め・滅菌ガーゼ・はさみ・ピンセット

海外旅行前には、渡航先の特異な環境やリスクを考慮し、必要な薬剤を準備することで、安心して旅行を楽しむことができます。

 

薬を機内に持ち込む際の留意点

 

「日本で買った薬は海外に持っていける?」「税関で止められたりしない?」と、薬の持ち込みに不安を感じる方もいるでしょう。

結論から言えば、基本的には日本で購入した薬を機内に持ち込むことは可能です。従って、海外旅行で必要な痛み止めや下痢止めなどの常備薬は、日本国内で入手したものを使用できます。

ただし、薬の持ち込みには以下の注意事項があります。

 

1. 市販薬はパッケージに入ったまま持ち込む


市販薬のパッケージには、薬品名や成分、製造元など、薬剤の効果や安全性を証明するための重要な情報が記載されています。パッケージなしで持ち込むと、搭載が許可されないことや税関でのトラブルが考えられます。したがって、市販薬を機内に持ち込む際には、パッケージに入れたまま持参しましょう。

 

2. 処方薬は「薬剤携行証明書」を取得する


持病の治療に必要な処方薬を持ち込む場合は、医師に「薬剤携行証明書」を発行してもらうと良いでしょう。この証明書は、所持している薬が正当な理由で携帯されていることを証明するもので、英語での記載があるため、海外でのスムーズな持ち運びに役立ちます。

また、旅先で薬を失くした場合でも、薬剤携行証明書を提示することで同じ薬を再び処方してもらうことが可能です。

 

3. 向精神薬の持ち込みには事前に確認


精神安定剤や抗うつ薬などの向精神薬は、渡航先の国によって厳格な規制がある可能性があります。合法でない薬剤もあるため、向精神薬を持ち込む際は主治医に相談しましょう。持ち込みが可能な場合でも、薬剤携行証明書を取得することでトラブルを回避できます。

 

4. 液体状の医薬品は容量に制限がある


液体状の医薬品は、容器の制限があるため機内に持ち込みが制約されます。容器は100ミリリットル以下で、透明な再封可能なプラスチック袋に入れる必要があります。したがって、液体薬の持ち込みは最小限に留めるよう心掛けましょう。

 

5. 粉薬は錠剤やカプセルに変更可能か医師に相談


粉薬も注意が必要で、一部は違法と見なされることがあります。粉薬を服用している場合は、主治医と相談して錠剤やカプセル状に変更することを検討しましょう。

海外旅行前には医師や薬剤師に相談しましょう。向精神薬や液体薬など例外はあるものの、通常は日本からの薬の持ち込みが許可されています。ただし、持ち込みの量によっては規制の対象になる可能性があるため、事前に渡航先の規定を確認しましょう。

 

海外旅行中に健康を保つためには?

 

せっかくの海外旅行で健康を損なわないよう以下のポイントに留意しましょう。

1. 生ものや水道水は避ける
火を通していない新鮮な魚介類や露店で販売されるカットフルーツなどは、衛生環境が整っていない地域では食べるべきではありません。安全なものを選び、水道水の摂取も控えることが重要です。

2. 旅行先で発生しやすい症状を調べておく
国ごとに異なる環境で感染症が広がっている可能性があるため、旅行前には発生しやすい症状を調べておくことが重要です。長期滞在の場合は予防接種を受けることも考慮しましょう。

3. 手洗いとうがを徹底
感染予防の基本である手洗いとうがいをこまめに行いましょう。アルコール消毒液を携帯することも有益です。

4. 睡眠と食事に気を付ける
時差ぼけや疲労によって免疫力が低下しやすいため、十分な睡眠と栄養の摂取が重要です。

5. 旅行保険に加入する
万が一の病気や怪我に備えて、十分な旅行保険に加入しておくことをお勧めします。治療費や帰国時のサポートが受けられるため、安心感があります。

これらのポイントを心掛けて、安全で健康な旅行を楽しんでください。

 

院長 石川雅俊

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