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育毛剤は薄毛治療におすすめしない?オンラインAGA治療のメリット

[2024.11.29]

「髪が薄くなってきた」と感じている方は、AGA(男性型脱毛症)の可能性が高いです。


AGAは進行性の脱毛症なので、何らかの対策をしない限り、薄毛は徐々に進行していってしまいます。そのため、早期の予防や治療がとても大切です。


育毛剤を使用しているという方も多いかと思いますが、残念ながら、AGAの方に育毛剤はほとんど効かないのでおすすめできません。


育毛剤よりも高い効果の期待できる「AGA治療薬」の使用をおすすめします。


この記事では、育毛剤の効果やデメリット、育毛剤の選び方などを紹介したうえで、AGA治療について詳しく解説します。AGA治療のオンライン診療ができるおすすめのクリニックも紹介します。


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AGAとは?放っておくと進行していくので早期に予防や治療をしよう

AGA(エージーエー)とは、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の略です。


思春期以降に始まる男性特有の進行性の脱毛症、いわゆる薄毛のことをいい、日本人男性の約30%がAGAであることが調査によってわかっています。

AGAの発症率は年齢が上がるとともに高くなり、20代で約10%、30代で約20%、40代で約30%、50代以降では40%以上となっています。

しかし、AGAの治療を行うなど何らかの対策をしている方は、半数にとどまっています。加齢に伴う症状だから仕方ないと、あきらめている方も多いのでしょう。


「通院が面倒くさい」「治療するのは費用がかかりそう…」とためらっている方も多いのではないでしょうか?


実は、AGAを放置するのはとても危険!AGAが進行して毛根が死んでしまったら、髪の毛は二度と生えてきません。


ヘアサイクル(毛周期)には、成長期、退行期、休止期という期間があり、通常3~6年の周期で繰り返されていますが、成長期に髪が十分に成長しないまま退行期や休止期を迎えてしまうと、1年以内に周期が終わってしまいます。

ひとつの毛根のヘアサイクルは15回程度とされているので、AGAが進行するとヘアサイクルが早く繰り返され、毛根の寿命が早くなってしまうのです。


AGAの原因のひとつは男性ホルモンですが、男性ホルモン以外に遺伝や生活習慣なども関係していると考えられています。


AGAは予防や治療ができます!何もせずに放っておくと徐々に進行していきますが、適切な薬を服用することで進行を抑えられます。


育毛剤は髪を増やすのが目的ではない!育毛剤の効果、デメリット、選び方を知っておこう

冒頭で述べたように、AGAの方に育毛剤はおすすめできません。その理由は、育毛剤には新たに髪を増やす「発毛効果」がないからです。

育毛剤は、抜け毛を防ぎ、「今生えている髪を育てる」もの。髪の毛が育ちやすいように頭皮の環境を整えることで、今生えている髪にハリやコシを与え、丈夫にする作用があります。


あくまでも今ある髪の毛の成長をサポートするものであり、髪の毛を増やす効果はありません。


医学的に発毛効果が認められているものは「医薬品」に分類されていますが、育毛剤は医薬部外品です。

育毛剤は、ドラッグストアやネット通販などで購入できます。使用できる年齢にも制限がないものが多く、気軽に使いやすいのが特徴です。

育毛剤は、薄毛の「予防」に効果がある

育毛剤には、具体的に次のような働きがあります。

  • 含まれる成分や塗布するときの頭皮マッサージが、頭皮の血行を促す
  • 毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除き、髪の毛が育つのをサポート
  • 抜け毛の原因となる男性ホルモンをコントロールできるものもある

育毛剤の有効成分は主に天然由来の成分です。血行を促進させたり、皮脂の分泌を抑制したり、保湿したりするのに有効な成分がたくさん含まれています。天然由来の成分と頭皮マッサージによって、頭皮環境が整い、今生えている髪の毛の成長が促され、薄毛や抜け毛が増えるのを防ぎます。


薄毛が気になり始めた方、将来的にハゲるのが嫌な方など、薄毛が進行していない方に育毛剤は効果的です。


成長期、退行期、休止期とあるヘアサイクルの中で、育毛剤は休止期に使用することでより効果があるといわれています。休止期に使用することによって、健やかな成長期を迎えることができます。


ヘアサイクルは、成長期が全体の85~90%を占めており、退行期は全体の1%、休止期は10~15%とされています。一般的に休止期は2~3ヵ月あるので、同じ育毛剤は最低でも3ヵ月使い続けることで効果が期待できます。

育毛剤のデメリットを知った上で使用しよう

育毛剤には以下のようにいくつかデメリットがあります。

  • 初期脱毛がある
  • 継続的に使わないと効果が期待できない
  • ベタつきやニオイが気になるものもある
  • 効果には個人差がある
  • 副作用が出ることがある
  • 敏感な頭皮に刺激を与えてしまう

育毛剤は使用を開始してから1ヵ月くらいまで、初期脱毛が起こる可能性があります。

髪が抜けることにびっくりして使用を止めてしまいそうになりますが、使い続けることで次第に改善していくことが多いです。


また、育毛剤はすぐに効果が現れることはないので、根気強く継続的に使用する必要があります。効果を感じるまで3ヵ月~半年かかるのが一般的です。

育毛剤にはさまざまな種類があり、値段は安いものであれば月2,000~5,000円ほどで済みますが、月2万円ほどかかるものもあります。継続して使用することを考えると、金銭的な負担もデメリットのひとつです。

ベタつきや育毛剤特有のニオイが気になるというデメリットもあります。髪の毛がごわごわする、おやじ臭がするなどの口コミが見られるものには、気を付けた方がよいでしょう。


効果には個人差があるのもデメリットのひとつです。同じ育毛剤を使っても、大きな効果を感じる方もいれば、効果を感じにくい方もいるでしょう。人によってはかゆみ、かぶれ、フケ等の副作用が出るのもデメリットです。


育毛剤は、髪ではなく頭皮に浸透させるものなので、多少なりとも頭皮には負担がかかります。頭皮が荒れている場合、育毛剤によって頭皮環境が悪化する可能性もあるので、頭皮が荒れていたりかゆみがあったりする際は使用を控えましょう。


髪の成長は、生活習慣にも影響を受けます。乱れた生活習慣をしていては育毛剤を使っていても、健やかな髪は育ちにくいです。バランスのよい食事を心がけ、睡眠をしっかりとるなど、生活習慣の見直しも大切です。


育毛剤の選び方。3つのポイントをチェックして選ぼう

育毛剤はさまざまなメーカーから販売されており、たくさんの種類があるので、どれを使ったらいいのか悩む方も多いかと思います。育毛剤を選ぶときのポイントは次の3つです。

  • 育毛成分と血行促進成分が多く含まれているか
  • 保湿成分や肌荒れ防止成分が含まれているか
  • ジェット式のスプレータイプあるいはノズルタイプか

1つ目のポイントは、毛母細胞を活性化させる役割をもつ「育毛成分」と、毛母細胞に血液を送る役割をもつ「血行促進成分」が多く含まれている育毛剤を選ぶことです。


育毛成分には発毛を促進したり脱毛を予防したりする効果が期待でき、代表的な成分にパントテニルエチルエーテル、 D-パントテニルアルコールなどがあります。


血行促進成分には髪の成長を促す効果があり、代表的な成分にセンブリエキス・ニンジンエキスなどがあります。

育毛成分も血行促進成分も、どちらも重要な成分です。育毛成分1種類+血行促進成分1種類の育毛剤より、どちらも2種類以上ずつ組み合わせてある育毛剤がおすすめです。

育毛成分や血行促進成分には複数あり、どの成分が効くかは人によって異なります。ひとつの成分が豊富に含まれているよりは、複数種類配合されている育毛剤の方が効果が期待できるでしょう。


2つ目のポイントは、育毛成分や血行促進成分に加えて、保湿成分や肌荒れ防止成分が含まれているか確認することです。


保湿成分には頭皮に潤いを与えて乾燥を防ぐ作用があり、代表的な成分にグリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム、BG(ブチレングリコール)、DPG(ジプロピレングリコール)などがあります。


肌荒れ防止成分には頭皮の炎症をケアする作用があり、代表的な成分にグリチルリチン酸ジカリウム、ビワ葉エキスなどがあります。

保湿成分も肌荒れ防止成分も、頭皮環境を整えるための重要な成分です。頭皮が乾燥したり荒れたりして頭皮環境が悪化すると、髪の成長が妨げられ、抜け毛や薄毛の原因になることもあります。

3つ目のポイントは、ジェット式のスプレータイプかノズルタイプの育毛剤を選ぶことです。


育毛剤は頭皮にしっかりと塗布する必要があります。普通のスプレータイプだと広範囲に噴射されるので、肝心の頭皮に十分かからないことがありますが、ジェット式やノズルタイプならピンポイントで噴射できます。


勢いがあるので頭皮にダイレクトに届く、髪をかき分ける必要がないというメリットがあります。


育毛剤を効果的に使うために、含まれている成分や容器のタイプをチェックして選びましょう。


育毛シャンプーや育毛サプリに発毛効果は期待できる?

育毛剤のほかに、育毛シャンプーや育毛サプリも、さまざまな種類の商品が市販されていますが、直接的な発毛効果は認められていません。ただし、AGA治療と並行して使用することで効果が期待できます。


育毛剤や育毛シャンプーは「医薬部外品」、育毛サプリは「健康食品」に分類されます。


育毛シャンプーと育毛サプリ、それぞれの特徴や効果、デメリットについて解説します。


育毛シャンプーは頭皮環境の悪化を防ぐ効果がある

育毛シャンプーには、頭皮を清潔に保ったり、髪が健やかに育つよう頭皮環境を整えたりする役割があります。かゆみ、乾燥、フケの増加を抑えるなど、頭皮環境の悪化を防ぐ効果があります。


髪の成長に必要なうるおいや栄養素を保つ成分も含まれているので、毎日使用することによって髪のハリやコシがアップする効果も期待できます。


しかし、育毛シャンプー自体に、発毛を促す直接的な効果はなく、AGAの進行を抑える作用はありません。


また、いくら育毛シャンプーを使っても、洗髪方法が正しくないと効果を最大限に発揮できません。

  1. 髪を濡らす前に1分ほどブラッシングして汚れを落とす
  2. 38℃のお湯で2分ほど予洗いする
  3. 適量のシャンプーを軽く泡立て、頭皮をマッサージするようにもみ洗いする
  4. たっぷりのぬるま湯で丁寧に洗い流す
  5. 髪全体ではなく毛先にトリートメントをつけ丁寧に洗い流す
  6. タオルで水分を十分にふき取り、ドライヤーでしっかり乾かす

洗い残しがあったり、洗髪後に自然乾燥で放置したりすると、かゆみやフケといった頭皮トラブルにつながる可能性があります。育毛シャンプーの効果を実感するためには、正しい洗髪方法で洗うことが大切です。


育毛シャンプーを選ぶ際は、自分の頭皮に合ったものを選び、成分を重視することも大切です。

  • コカミドプロピルベタイン
  • 馬油
  • ケトコナゾール
  • ホホバオイル

など、頭皮に優しい成分が含まれたものがおすすめです。

育毛サプリは不足した栄養素を補い、頭皮環境を整える効果がある

育毛サプリには、髪の形成に必要な栄養素を補給することで頭皮環境を整え、抜け毛を防いだり、薄毛を予防したりする効果があります。


育毛サプリにも直接的な発毛効果はありませんが、髪が育つ土台作りをサポートしてくれるので、摂取する際は、必要な栄養素が十分に含まれているものを選びましょう。


髪の形成に必要な成分は主に次の6つです。

  • 亜鉛:毛髪に必要な成分であり、亜鉛が欠乏すると起こる症状のひとつに「脱毛」がある
  • ノコギリヤシ:AGAを引き起こす原因となるホルモンを抑制する作用がある
  • リジン:ケラチン(毛髪の主成分)を構成する必須アミノ酸
  • シスチン:ケラチンを構成する必須アミノ酸
  • イソフラボン:5α還元酵素の働きを阻害して、男性ホルモンがDHTに変化するのを防ぎ、抜け毛を抑制する
  • ビタミン類:皮膚を正常に保つのに必要な栄養素

リジン、シスチン、ビタミン類は、食事やサプリから摂取する必要のある成分です。


サプリメントは、食事で不足しがちな栄養を簡単に補えるのがメリットです。栄養バランスの偏りも薄毛の原因のひとつなので、バランスのよい食事が難しい方に育毛サプリは特におすすめです。


育毛サプリのほかにも複数サプリを飲んでいる場合は、飲み合わせや摂取量に注意する必要があります。サプリの過剰摂取は体調不良を引き起こす可能性があるので、摂取量は守りましょう。


薬との飲み合わせにも気を付ける必要があるので、心配な場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

育毛剤と発毛剤の違いは?薄毛を予防するか、治療するかの違いがある

育毛剤と発毛剤は、似ているようでまったくの別物です。違いを表にしてみると以下のようになります。

育毛剤 発毛剤
分類 医薬部外品または化粧品 第一類医薬品
有効成分 天然由来の成分(センブリエキス、ニンジン抽出液など) ミノキシジル
用途 薄毛を予防する 薄毛を治す(AGA治療が目的)
向いている人 将来的な薄毛を予防したい人、頭皮環境を改善したい人、髪の毛にハリやコシがなくなってきた人 すでに薄毛が進行している人、髪の毛を増やしたい人

育毛剤は主に薄毛を予防するために使われ、発毛剤は薄毛を治療するために使われるというのが大きな違いです。


発毛剤の有効成分であるミノキシジルは、厚生労働省によって発毛効果が認められている、数少ない成分のひとつです。


ミノキシジルは、AGA治療に使われる代表的な薬剤でもあり、国内外で広く使われています。


市販されているミノキシジルを含む発毛剤は、第一類医薬品に分類され、薬剤師のいる薬局やドラッグストアで購入できます。ただし、年齢制限があり、未成年の使用は禁止されています。

未成年に対する臨床試験は行われておらず、安全性や有効性の確証がありません。また、65歳以上の方はかかりつけ医や薬剤師への相談が必要です。

発毛剤は育毛剤とは違って、薬剤師がいないと購入できなかったり、使用できる年齢に制限があったりします。育毛剤と発毛剤はそもそも用途が違うので、自分の頭皮や髪の毛の状態に合わせて選ぶ必要があります。


ちなみに、育毛剤と発毛剤の併用はおすすめできません。成分の相互作用によって頭皮環境が悪化したり副作用のリスクが高まったりする可能性があるからです。併用したら効果が2倍になるというわけではないので注意しましょう。


市販の発毛剤よりも、クリニックで処方される外用薬の方が有効成分ミノキシジルの配合量が多く、AGA治療におすすめです。


育毛剤が効かない人は、本格的なAGA治療を検討しよう

育毛剤、育毛シャンプー、育毛サプリは薄毛の予防には効果的ですが、すでに薄毛が進行している方には本格的なAGA治療をおすすめします。


本格的な治療というと、「費用が高そう」「通院するのが面倒くさい」「相談しづらい」などと思う方もいるでしょう。


しかし、手頃な価格で治療ができるプランを用意しているクリニックは多く、通院しなくても診察可能なオンライン診療を取り入れているクリニックも多くあります。


育毛剤が効かない方は、ぜひAGAの治療を検討してみましょう。


AGA治療とは?薄毛の進行状況に応じて治療法は異なる

AGA治療にはさまざまな方法が存在し、医師による問診や視診によって最適な治療方針が決められます。


治療の方法は薄毛の進行度によって異なります。薄毛の進行度を「軽度~中度」「中度」「重度」の三段階に分けて、一般的な治療方法を紹介します。


【軽度~中度の方】AGA治療薬を用いて治療する

薄毛の進行度が比較的軽い方には、AGA治療薬を用いた投薬治療が行われます。


AGA治療薬は、発毛効果のある「ミノキシジル」と、抜け毛を抑える効果のある「フィナステリド」や「デュタステリド」を併用するのが定番です。


発毛を促進しても、抜け毛を抑えないと、薄毛の症状は改善されないからです。

日本では、
  • ミノキシジルの外用薬
  • フィナステリド
  • デュタステリド
の3つが医薬品として承認されています。ミノキシジルの内服薬は日本では承認されていませんが、海外では承認されており、有効な治療薬として医師の診断のもと処方が可能です。

AGA治療薬はオンライン診療でも処方が可能なので、薄毛が気になってきて初めてAGA治療をするという方にもおすすめです。


【中度の方】AGA治療薬とメソセラピー治療を併用する

進行度が中度の方には、レーザーや超音波で薬剤を頭皮に注入する「メソセラピー治療」とAGA治療薬を組み合わせるのが効果的です。


メソセラピー治療は、頭頂部、前頭部などの広範囲の薄毛を改善するのに効果があるとされ、薄毛が進行している方、特定部分の薄毛が気になる方、クリニックへの通院が苦にならない方などに向いています。


AGA治療薬とメソセラピー治療を併用することで、AGA治療薬のみで治療するよりも、発毛効果は数倍になるといわれています。


ある程度薄毛が進行している場合、AGA治療薬のみを継続して使うよりメソセラピー治療を取り入れた方が短期間で効果を実感しやすいです。

メソセラピー治療はオンライン診療では対応できないので、直接クリニックに通う必要があります。
治療回数は6~16回、施術は2~4週間に1回が推奨されています。

【重度の方】自毛植毛なら見た目を大きく変化させられる

進行度が重度の方には自毛植毛が推奨されます。自毛植毛は、AGAに侵されていない後頭部や側頭部の毛を、気になる箇所に移植する方法です。生きている細胞を移植するので、移植後は自然に発毛し、大きな変化を実感できます。


しっかりと生えそろうまでには1年1年半ほど必要ですが、自分の髪の毛を使うので、炎症や拒否反応が出たり感染症にかかったりするリスクがなく、長期的な効果が期待できます。


薄毛の症状がかなり進行してしまっている場合、AGA治療薬だけでの改善は難しくなります。医師とよく相談し、本当に自毛植毛が必要か判断してもらいましょう。


自毛植毛もオンライン診療では対応できないので、クリニックへの通院が必要です。

AGA治療薬として使われる薬の種類や特徴を知っておこう

AGA治療薬にはさまざまな種類がありますが、大きく分けると、「攻め」と「守り」の2つのタイプがあります。


攻めタイプは発毛を促進する薬、守りタイプは抜け毛を予防する薬です。

クリニックで処方されるのは主に、ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドの3つの薬です。これら3種類の特徴を解説します。


【攻めの薬】ミノキシジルは内服薬だとより高い効果が期待できる

ミノキシジルは、発毛を促進する効果のある、いわゆる攻めタイプの薬です。内服薬と外用薬の2種類があります。


ミノキシジルという成分には、毛乳頭細胞を刺激し、毛母細胞の増殖を促す成長因子を出させる作用があります。血行の改善にもつながり、生え際や頭頂部の発毛をサポートします。

もともとミノキシジルは、高血圧の治療薬である「降圧剤」として世に出回っていましたが、副作用として多毛症の症状が見られたので、AGA治療薬として応用されました。


内服薬のミノキシジルタブレット(ミノタブ)は、ミノキシジル外用薬(塗りミノ)に比べて体内への吸収率が高いので、より高い発毛効果が期待できます。


内服薬の場合、3~4ヵ月使用を継続すると、効果を実感できます。半年以上使用しても効果が感じられない場合は、医師に相談しましょう。

内服薬の場合、
  • 動悸
  • 息切れ
  • むくみ
  • 体重の増加
  • 頭痛
  • めまい
  • 初期脱毛
  • 体毛の増加
  • 肝機能障害
などの副作用が出る可能性があります。外用薬の場合、肌の弱い方は頭皮にかゆみやかぶれが出ることがあります。

ミノキシジルは、市販の発毛剤にも含まれている成分ですが、クリニックで処方されるは薬は配合量が大きく異なります。


配合量は、市販の発毛剤が約3~5%、クリニックで処方される外用薬は約12%です。

【守りの薬】フィナステリドにはDHTへの変化を防ぐ作用がある

フィナステリドは、世界初のAGA治療薬です。抜け毛を抑える効果があるので、「守りの薬」として使われており、製品名「プロペシア」が有名です。

もともとフィナステリドは、前立腺肥大症や前立腺がんなどを治療するために開発されましたが、臨床試験で抜け毛の抑制効果があることがわかりました。その後、AGA治療薬として研究・開発されたという経緯があります。

前立腺肥大症の治療薬としては、アメリカのメルク社が研究・開発を行い、製品名「プロスカー」で販売されています。メルク社はプロペシアの製薬も行っています。

フィナステリドの含有量はプロスカーが5㎎、プロペシアが1㎎または0.2㎎です。

AGA治療にプロスカーが処方されることはありません。


プロペシアよりフィナステリドの含有量が多いプロスカーの方がよく効くのでは?と思いがちですが、AGA治療においてフィナステリドの摂取量は1mg/日と決まっているのでリスクが高いです。


現在は多くのAGA治療専門のクリニックで、有効成分フィナステリドが含まれたプロペシアやプロペシアジェネリック(フィナステリド錠)が取り扱われており、処方されることが多い薬です。


AGAの原因は、男性ホルモンが変化したDHT(ジヒドロテストステロン)という物質が関係しています。(男性ホルモンの「テストステロン」が「5α還元酵素(リダクターゼ)」と結合することでDHTに変化する)


このDHTが髪の成長を止めるように信号を出すことで、AGAが引き起こされるので、AGAの治療では、男性ホルモンがDHTに変化するのを防ぐ必要があります。


フィナステリドには、5α還元酵素の働きを阻害する作用があるので、男性ホルモンがDHTに変化するのを防ぎ、抜け毛を抑制する効果があります。

フィナステリドは即効性がなく、効果が現れるまで個人差があります。一般的に3~6ヵ月で効果が出始め、6~12ヵ月で新しい毛髪が成長し、目に見えた効果が表れます。2年ほど使用することで効果が安定・維持されるようになります。


フィナステリドは、最低でも6ヵ月継続して服用することが大切で、6ヵ月経った後も継続的に服用することで治療の効果をキープできます。


服用を中止すると元の状態に戻ってしまう可能性があります。


継続的に服用してもまったく効果が見られない場合や服用を中止したい場合は、医師に相談しましょう。

副作用として、
  • 性欲減退
  • ED
  • 肝機能障害
などの症状が出る可能性がありますが、副作用が出る方は約1%未満とされており、危険性は低いといえます。育毛剤のように初期脱毛が起こることもありますが、正常な反応で、一時的なものです。

【守りの薬】デュタステリドはDHTへの変化を防ぐ効果がフィナステリドよりも高い

デュタステリドも抜け毛を抑える守りタイプの薬です。フィナステリドに続いて世界で2番目に承認されたAGA治療薬で、製品名「ザガーロ」が有名です。


デュタステリドは、フィナステリドと同様に、5α還元酵素の働きを阻害する作用があるので、男性ホルモンがDHTに変化するのを防ぐ効果があります。


デュタステリドはフィナステリドよりもDHTへの変化を防ぐ効果が高いです。


その効果は、フィナステリドの約1.6倍ともいわれています。


DHTに変化する原因となる5α還元酵素にはⅠ型とII型が存在し、フィナステリドはⅡ型のみに阻害効果があるのに対し、デュタステリドはⅠ型とII型の両方に有効です。

効果が現れるまでには個人差がありますが、だいたい2~3ヵ月継続して使用することで、効果を感じられます。半年以上飲んでも効果が出ない場合は、医師に相談しましょう。

副作用として、
  • 性欲減退
  • ED
  • 精液量の減少
などの症状が出る可能性があります。副作用はフィナステリドよりもデュタステリドの方が発生しやすい(約5%未満)という報告もありますが、危険性は低いとされています。

デュタステリドとフィナステリドの併用は推奨されていません。併用することによって副作用が出るリスクが高まってしまうからです。


代表的なAGA治療薬の特徴を比較してみよう

ミノキシジル内服薬、ミノキシジル外用薬、フィナステリド、デュタステリドの特徴を表にして比較してみると、以下のようになります。


➡ スクロールできます

効果 特徴 有効成分 製品名 ジェネリックの有無 用量 服用方法 効果の現れる時期 副作用
ミノキシジル
内服薬
発毛
促進
・外用薬より高い効果が期待できる
・低用量の2.5mgから治療を開始し、症状に応じて増量を検討
ミノキシジル ミノキシジルタブレット なし 2.5mg
5mg
10mg
1日1回、1錠
(高濃度の場合は1日2回に分けることで副作用のリスクが下がる)
早ければ3~4ヵ月 あり
動悸・息切れ、めまい、頭痛など
ミノキシジル
外用薬
発毛
促進
・有効成分ミノキシジルは市販の発毛剤にも含まれる
・医療機関なら5%以上の高濃度処方が可能
ミノキシジル ミノキシジル あり 約12% 1日2回、1回あたり1mlを患部に塗布 早ければ3~4ヵ月 あり
頭皮のかゆみ、かぶれなど
フィナステリド 抜け毛抑制 ・世界初のAGA治療薬
・5α還元酵素の働きを阻害し、DHTへの変化を防ぐ
・最低でも6ヵ月継続的に服用することが大切
フィナステリド プロペシア あり
プロペシアジェネリック
(フィナステリド錠)
0.2mg
1mg
1日1回、1錠 早ければ2~3ヵ月 あり
性欲減退、ED、肝機能障害など
デュタステリド 抜け毛抑制 ・世界で2番目のAGA治療薬
・DHTへの変化を防ぐ効果がフィナステリドよりも高い
デュタステリド ザガーロ あり
ザガーロジェネリック
0.1mg
0.5mg
1日1回、1錠 早ければ2~3ヵ月 あり
性欲減退、ED、精液量の減少など

3種類とも、効果の出る時期には個人差があるので、最低6ヵ月は継続して使い続けることが大切です。また、確率は低いもののそれぞれ副作用が出る恐れがあるので、自分に合った薬を医師に処方してもらう必要があります。


AGA治療薬の注意点。服用してはいけない人もいる!

ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドといったAGA治療薬は、未成年者への安全性は確立されていないので、服用できるのは成人の方に限られます。


ほかにも、次のような方は服用が禁止されています。

  • AGA以外の脱毛症の方
  • 肝臓病や肝機能障害がある方
  • 心臓や腎臓に障害がある方
  • 降圧剤を使用している方
  • 成分の過敏症既往歴がある方
  • 女性、妊娠中、授乳中の方

男性の脱毛症はAGAが多いですが、AGA以外の脱毛症である場合もあります。その場合、AGA治療薬を服用しても効果は期待できません。


また、肝臓、心臓、腎臓などに持病のある方や降圧剤を使用中の方は服用が禁止されているので、必ず医師に相談しましょう。


AGA治療薬は男性型脱毛症専用の治療薬なので、女性への効果は認められていません。女性の薄毛はFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれますが、治療薬はAGAの薬とは異なります。


フィナステリドにおいては、女性が服用すると妊娠に必要な機能を損なうリスクがあります。


妊娠中や授乳中の方がAGA治療薬に触れるのも危険です。触れてしまうと有効成分が皮膚から吸収され、胎児に影響を与えるリスクがあるので、取り扱いには十分に注意しましょう。


妊活中は医師やパートナーへ相談したうえで服用しよう

妊活中の男性がAGA治療薬を服用してよいかどうかは、クリニックによって考えが分かれます。


胎児への影響はほとんどないという見解から妊活中に服用しても問題ないというクリニックもある一方で、多少なりとも影響があるという見解から服用を推奨しないクリニックもあります。

AGA治療薬の成分が精液に溶け出すリスクは少なからずあります。フィナステリド1mgを6週間継続した場合、投与量の0.00076%以下という極めて微量の成分が精液に溶け出すといわれています。

妊活中の服用に関しては、医師やパートナーとよく相談し、影響を理解したうえで検討する必要があるでしょう。


AGA治療薬を服用している間は献血ができない

フィナステリドは、献血を受ける方(女性や未成年者)に悪影響を与える成分であるため、服用中はもちろん、服用を中止してからも1ヵ月は献血ができません。


服用を中止した後も、血中にはフィナステリドが残留し、消失するまでに時間がかかります。1ヵ月という期間は日本赤十字社によって決められています。


デュタステリドを服用している場合も献血は禁止されており、服用を中止してからも6ヵ月というフィナステリドよりも長い期間あける必要があります。


ミノキシジルにおいては、外用薬の場合は献血しても影響はなく、献血に関する規制は設けられていません。


ただし、ミノキシジルの内服薬は献血を受ける方へのリスクが懸念されます。内服中は献血を控える、または献血の際に申告して判断に従いましょう。


AGA治療薬の服用中に万が一知らずに献血してしまった場合は、速やかに血液センターに連絡しましょう。


AGA治療薬の個人輸入は危険!クリニックのオンライン診療を利用しよう

AGA治療薬は、インターネットの通販サイトを利用して、海外から「個人輸入」という形で入手することも可能ですが、海外通販サイトの利用はおすすめできません。


医薬品の個人輸入はとても危険です。偽造品や粗悪品が紛れ込んでいたり、副作用のリスクがあったりするからです。


正規品を装ったパッケージでも、有効成分が含まれていなかったり、不純物が含まれていなかったりする可能性があります。偽造品だった場合、正しい成分がわからないので副作用が出ても適切な対処ができないリスクもあります。

国内で承認を受けている医薬品で万が一重篤な副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度を利用できますが、個人輸入された薬で副作用が出てもこの制度の対象になりません。


医薬品副作用被害救済制度とは、厚生労働省によって承認された医薬品を正しい方法で服用したにも関わらず、入院を要したり日常生活に支障をきたしたりするような重篤な副作用が生じた場合に、救済給付を受けられる制度です。


厚生労働省による承認を受けていない医薬品、例えば海外製のプロペシア(フィナステリド)を通販で購入して、重篤な副作用が生じても、救済は受けられず治療費は完全自己責任となります。


医薬品副作用被害救済制度について詳しくはこちらをご覧ください。


個人輸入した方が値段が安いというイメージがあるかもしれませんが、実際にはオンライン診療で処方してもらうのと大して差はありません。


海外発送によるトラブルも多く、商品が届かない、写真と違うものが届いた、などの事例が実際にあります。


言葉のニュアンスの違いによってトラブルが起こったり、返品・交換ができなかったり、さまざまな予期せぬトラブルに見舞われるリスクもあります。

また、個人輸入の場合、薬が届くまで1週間以上かかることもありますが、オンライン診療なら早ければ翌日に届きます。


AGA治療薬は処方箋医薬品なので、医師による処方を受ける必要があります。診察なしで簡単に購入できる通販サイトは利用しないようにしましょう。


AGA治療のオンライン診療には、次のようなメリットがあります。


  • 通院にかかる時間や費用を節約できる
  • 好きな場所でいつでも診療を受けられる
  • 最短で翌日に薬が自宅に届く
  • 誰にも会わなくてよいので感染症のリスクがない

オンライン診療の大きなメリットは、時間を節約でき、スキマ時間を有効に使って診療を受けられることです。病院まで足を運ばなくでも、自宅など好きな場所から受診できるのもメリットのひとつです。


居住地を問わず、対面診療と同じ診療を受けられるので、クリニックが自宅から遠いという方も問題なく利用できます。


オンライン診療は、土日も診療できたり、対面診療よりも診療時間が長かったりするところも多く、忙しくてクリニックが空いている時間に行けないという方にもおすすめです。

誰にも会わずに受診できるので、感染する心配がなく、人目を気にする必要もありません。スマホ、パソコン、タブレットなどがあれば、予約から処方まで完結できるオンライン診療をぜひ利用してみましょう。


AGA治療に関するよくある質問~FAQ~

AGA治療について、よくある質問をまとめましたので、参考にしてください。


Q.AGA治療に保険は適用される?

A.AGA治療は自由診療になるので、保険は適用外です。


全額自費なので、治療が長期にわたる場合、費用は高額になりがちです。しかし、低価格から始められるプランがあったり、診察料が無料だったりするクリニックも多いです。


Q.AGAの治療はどれくらい継続したらよい?

A.効果をはっきりと実感できるまで、最低でも半年間は継続しましょう。


治療を中止すると治療前の状態に戻ってしまう可能性が高いです。すぐに元に戻るわけではありませんが、使用を中止したい場合は医師と相談しながら決めましょう。


Q.AGA治療の効果はどれくらいで実感できる?

A.効果の出方には個人差があります。ミノキシジルは早い方で3~4ヵ月、フィナステリド・デュタステリドは早い方で2~3ヵ月ほどで効果を実感できます。半年ほどではっきりと効果を実感できるのが一般的です。


効果が出ないからと自己判断で服用を中止するのは禁物です。医師に相談して薬の変更や治療法の変更を検討してみましょう。


Q.AGA治療薬を飲むとEDになるというのは本当?

A.リスクは低いです。


フィナステリドとデュタステリドの副作用にEDがあるのは事実ですが、副作用が出る方はフィナステリドで約1%未満、デュタステリドで約5%未満と確率は低いです。


Q.AGA治療薬には副作用がある?

A.あります。


治療薬によって副作用の症状は異なります。ミノキシジルの内服薬は頭痛、息切れ、むくみなどが出る可能性があり、ミノキシジルの外用薬は頭皮にかゆみ、かぶれが出る可能性があります。


フィナステリドとデュタステリドは男性機能低下の症状が出ることがあります。


Q.AGA治療薬を個人輸入するのは危険?

A.危険です。医薬品の個人輸入は、偽造品や粗悪品の可能性が高いです。


医師の診察なしに購入できる海外通販サイトは使用してはいけません。薬の品質が保証されておらず、万が一副作用が出ても適切な対応ができないリスクがあります。


Q.AGA治療薬を飲むと体毛が濃くなる?

A.ミノキシジルの内服薬は、体毛が濃くなる可能性があります。


ミノキシジルはもともと高血圧の治療薬として使われており、副作用に多毛症があります。AGA治療薬として使った場合も体毛が増加するなどの症状が出る可能性があります。


AGAは適切な治療を早めに受けることで効果がある!ぜひこの機会にオンライン診療を利用しよう

AGAは進行性の脱毛症です。育毛剤はあくまでも薄毛の予防に効果があるもので、薄毛を改善するなら、AGA治療薬を用いた適切な治療が必要です。


すでに薄毛が進行している方は、オンライン診療を活用して本格的なAGA治療を受けましょう。AGA治療薬は医師の処方箋が必要な医薬品なので、個人輸入するのは危険です。


オンライン診療なら通院にかかる費用や時間を削減でき、スキマ時間を有効に使えます。薬も早ければ翌日に自宅に届くところも多く、すぐに治療を開始できます。

無料で相談できるクリニックも多くあるので、まずは相談をおすすめします。診療時間や費用などを比較して、自分に合ったクリニックを選びましょう。


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当院では飛沫感染防止のためにマスクの着用をお願いしております。

 

当院の平日の診療時間は18:00-22:00となります。

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