glp-1ダイエットとは?辛くない、薬で痩せる仕組みを解説します
[2024.10.29]
GLP-1は、私たちの体内に元々あるホルモンの一種です。血糖値を下げたり、食欲を抑えたりする働きがあり、このGLP-1に着目したダイエット法が、GLP-1ダイエットです。
これまでのダイエットのように、きつい運動や辛い食事制限をすることなく、楽に痩せる方法として注目を浴びています。
今回は、GLP-1ダイエットの仕組みや効果、メリット・デメリット、注意点などを詳しく解説します。あわせて、GLP-1ダイエットを試すことができるオンラインクリニックもご紹介します。
GLP-1ダイエットに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
GLP-1ダイエットとはGLP-1ホルモンを薬で補って痩せる方法
GLP-1というホルモンの働きと、そのホルモンによって痩せられる仕組みについて、わかりやすく解説します。GLP-1とは体内にある「痩せホルモン」と呼ばれる物質のこと
GLP-1とはグルカゴン様ペプチド-1(Glucagon-like peptide-1)の略で、私たちの体内に元々存在するホルモンの一種です。 GLP-1は食事をすると小腸から分泌され、血糖値を下げたり、食欲を抑えたりする働きがあります。このため、GLP-1は「痩せホルモン」と呼ばれることもあります。 食事をすると血糖値が上がりますが、それを下げるのがインスリンの役目。GLP-1はインスリンの分泌を促進するので、血糖値を安定させてくれます。 また、食べ物が胃から腸へ移動する速度を遅くし、満腹感を長持ちさせることから、結果として食べ過ぎを防いで自然に体重を減少させるサポートをしてくれます。GLP-1ダイエットとは?GLP-1受容体作動薬で痩せる仕組み
GLP-1ダイエットとは、GLP-1受容体作動薬を使って体内のGLP-1を補い、体重を減少させる方法です。 GLP-1受容体作動薬は、体内のGLP-1と似た働きをする薬で、自然なホルモン分泌を補強して食欲を抑え、血糖値を安定させる効果があります。 GLP-1受容体作動薬は、通常、2型糖尿病の治療薬として使われているものです。この薬が体内に入ると、GLP-1受容体と結合し、食欲を低下させ、満腹感を増してくれます。 また、インスリンが増えると脂肪を溜め込みやすくなるため、食後に血糖値を急上昇させないことが、ダイエットでは非常に重要です。GLP-1受容体作動薬がインスリンの分泌を促進することで血糖値が下がり、カロリー消費が増え、結果的に体重が減少します。 通常のダイエットとは異なり、GLP-1ダイエットはホルモンを調節するため、食事制限や運動に頼らずに体重を効果的に減らすことが可能です。GLP-1ダイエットは自然な体重減少が期待できる
GLP-1ダイエットで期待できる効果は、以下の通りです。- 血糖値を安定させる
- 食欲を自然に抑える
- その結果、体重が減少する
- 心血管疾患リスクも軽減する
GLP-1受容体作動薬は数ヶ月でダイエット効果が現れる
GLP-1受容体作動薬の効果が現れる期間は、個人差がありますが、一般的には数週間から数ヶ月かかるといわれています。 始めてから1〜2週間は、すぐに体重は減りませんが、だんだんと食欲を抑えられていることを実感できるでしょう。そして1〜2ヶ月経つ頃には徐々に体重の減少が現れ始めます。 順調にいけば、3ヶ月から6ヶ月程度で希望の体重に到達します。GLP-1ダイエットで使用される薬は内服薬と注射薬がある
GLP-1受容体作動薬には、大きく分けて内服薬と注射薬があります。- 内服薬:リベルサスなど。効果の発現までに時間がかかる場合があるものの、注射が苦手な方でも試しやすい。
- 注射薬:オゼンピック、サクセンダ、ウゴービなど。皮下注射で投与する。効果が高い一方で、自己注射が必要となる。
GLP-1ダイエットのメリットは辛くないのに結果が出ること
辛い思いをせずに痩せられて、リバウンドも少ないのが、GLP-1ダイエットの大きなメリットでしょう。きつい食事制限をしなくても食欲が減る
GLP-1ダイエットの最大のメリットは、食事制限をしなくても自然に食欲が減ることです。 GLP-1受容体作動薬は、脳の満腹中枢に働きかけて食欲を抑えるので、意志の力で食べ過ぎを防ぐ必要がありません。 普通は、ダイエット中に好きな食べ物を見ると強い食欲を感じ、非常に辛い思いをしますが、GLP-1ダイエットはそもそもお腹がすきにくくなるため、無理に食事を我慢しなくて良いのです。 さらに、GLP-1は胃の排出速度を遅くすることで、満腹感を長く持続させる働きもあります。 このような作用により、少量の食事でも満足感を得られ、摂取カロリーを自然に減らすことができます。結果的に、無理なく体重を落としていくことができるのです。オンラインクリニックでも薬を処方してもらえるから始めやすい
GLP-1ダイエットは、オンラインクリニックを通じて薬を処方してもらえるため、誰でも簡単に始めやすいです。 これまでは、「ダイエット外来」などがある病院に通わなければなりませんでしたが、誰でもオンラインクリニックを受診できるようになりました。自宅から医師の診断を受け、必要な薬を処方してもらうことができます。 オンラインならスマホがあればどこからでも受診できますから、忙くて病院に通う時間がない人でも手軽に治療を開始できるのが大きなメリットです。 薬の使用方法や副作用についても、オンラインで医師から説明を受けられるため、安心して利用できます。指示通りに薬を使えば誰でも成果が出やすい
GLP-1ダイエットは、医師の指示通りに薬を使えば、ほとんどの人が成果を実感しやすいのも大きなメリットです。 ダイエットで失敗するのは、空腹に耐えられないことが大きな要因です。また、停滞期などでモチベーションが維持しづらいもの、続かない原因の一つでしょう。 何度もダイエットにチャレンジしたのに、いつも挫折してしまうという人も少なくないと思います。 しかし、GLP-1受容体作動薬を使えば自然と食欲が減るため、ダイエットの失敗率が低いです。 医師の指導に従って薬を使用し、適切なタイミングでフォローアップを受けることで、ほぼ確実に体重を減らしていくことができます。痩せ体質になってリバウンドしにくい
GLP-1ダイエットは、単に体重を減らすだけでなく、痩せやすい体質へと改善することを目指すダイエット法です。 GLP-1の働きにより、体が食欲を自然にコントロールできるようになると、薬を使用しなくても、食べ過ぎを防ぎやすくなります。 このため、ダイエット後もリバウンドしにくく、長期的に健康的な体重を維持しやすくなります。血糖値のコントロールが改善され、基礎代謝が向上することで、リバウンドしにくい体へと導かれるのです。 血糖値の急上昇を抑えられるようになれば、生活習慣病の予防にもつながり、ダイエットだけでなく健康面でもプラスになります。GLP-1ダイエットのデメリットは費用がかかること
辛い思いをせずに痩せられるGLP-1ダイエットですが、デメリットがないわけではありません。特に、副作用には注意したいところです。GLP-1ダイエットは自由診療だから費用がかさむ
GLP-1ダイエットは、保険適用外の自由診療となるため、高額な費用がかかることが大きなデメリットです。 薬剤の種類や治療期間によって費用は異なりますが、数万円から数十万円かかるケースも珍しくありません。 たとえば、月に1万円かかったとして、1年続ければ10万円以上の費用がかかります。 一部のオンラインクリニックでは、まとめ買いや定期便を利用することで価格を下げる工夫をしてくれています。 それでも、GLP-1ダイエットはすぐに効果が出るものではないため、一定の支出を確保しなければなりません。副作用が出る場合がある
GLP-1ダイエットは、薬の副作用が出る可能性があります。主な副作用としては、以下のようなものがあります。- 消化器症状:吐き気、嘔吐、便秘、下痢など
- その他:めまい、頭痛、疲労感など
個人輸入で手に入れた薬では健康被害のリスクが高い
GLP-1受容体作動薬は、インターネット上で個人輸入を通じて購入することが可能ですが、健康被害のリスクが非常に高いので、絶対に利用しないでください。 個人輸入で購入した薬は、品質や安全性が保証されていません。偽造品や劣化した薬が含まれていることもあり、非常に危険なのです。 また、自己判断で使用すると、その人にとって本当に適した薬なのかどうかもわかりません。適正な使用法を知らずにGLP-1作動薬を使うと、副作用が悪化したり、体に深刻なダメージを与える可能性もあります。 ですから、GLP-1受容体作動薬を買うときは、必ず医師の指導のもと、適切なクリニックで薬を処方してもらうことが必要です。 安全にダイエットを成功させるためにも、信頼できる医療機関で診察を受けてください。GLP-1ダイエットの薬は保険適用されない
美容目的や痩身目的の治療は、医療の範疇に含まれないとされているため、公的医療保険の対象外です。 GLP-1受容体作動薬は、日本では2型糖尿病の治療薬として承認されています。 血糖値の調節やインスリン分泌を促進することで、糖尿病患者の血糖コントロールをサポートするためのものですが、ダイエットは、健康を害する病気の治療とはみなされないケースが多いです。 肥満は、生活習慣病のリスクを高める状態ではありますが、糖尿病のように明確な疾患として位置づけられていないためです。 体重減少を目的とする治療法は自由診療となり、その費用は患者自身が全額負担することになります。 ただし、BMIが極めて高い場合や、肥満により糖尿病や心血管疾患、呼吸障害などの合併症が出ている場合など、肥満によって深刻な健康問題が引き起こされるケースに限っては、保険適用の対象となることがあります。GLP-1受容体作動薬を入手する方法とオンラインクリニック受診の流れ
GLP-1受容体作動薬を入手する際には、オンラインクリニックを活用して医師の診察を受け、手軽に治療を開始できます。 診察から薬の受け取りまで、流れを簡単に説明します。必ず医師の診察を受けてから処方箋を発行してもらうこと
GLP-1受容体作動薬は医師の処方箋が必要な医薬品であり、健康状態に応じた使用が必要です。 信頼できる医療機関を通じて適切な診断を受け、医師が薬の使用が適当であると判断した場合にのみ処方されます。 自己判断で薬を入手することはせず、必ず医師の診察を受けてから処方箋を発行してもらうようにしてください。 医師は、患者の体調や病歴、体重の状態を確認し、薬の効果やリスクについてもわかりやすく説明してくれます。オンラインクリニックを選んで予約する
まず、信頼できるオンラインクリニックを選びます。クリニックの評判やサービス内容、料金体系などを事前に確認することが重要です。 クリニックを選んだら、診察のための予約を入れます。多くのオンラインクリニックでは、24時間、インターネットを通じて簡単に予約が取れるようになっています。診察を受けて体調に問題がないことを確認した上で処方箋を発行してもらう
オンラインで予約をした後、指定の日時にビデオ通話や電話で医師の診察を受けます。 診察では、患者の病歴や現在の体調に問題がないかを確認し、薬をしてもよいかどうか、医師が判断します。特に問題がなければ、医師が処方箋を発行します。 ここで、薬を使用することが適切でないと判断された場合には、薬が処方されないこともあります。 不安なことがあれば、遠慮なくなんでも質問し、納得してから薬を処方してもらいましょう。自宅に薬が送られてくる
処方箋が発行された後、薬局から自宅に薬が郵送されます。オンラインクリニックでの診療後、クリニックが提携している薬局が処方薬を配送してくれるシステムが一般的です。処方箋を持って、薬局に行く必要はありません。 自宅に届いた薬は、医師の指示通りに使用を開始します。 薬の使用方法や注意事項も一緒に説明書として同梱されていることが多いため、しっかり確認してください。 また、必要に応じてフォローアップ診察を受けることで、ダイエットの進捗チェックや副作用の有無の確認をしてもらうと安心です。GLP-1ダイエットが向いている人
GLP-1ダイエットは、比較的誰でも効果が出やすいダイエット法ですが、向いている人と向いていな人がいます。ご自身の状況に合わせて、GLP-1ダイエットが適しているかどうかを判断することが重要です。どうしても食欲をコントロールできない人
食事制限が難しいと感じている人、つい過食してしまう人にとっては、GLP-1受容体作動薬を使えば食欲を自然にコントロールできるようになります。 無理に食事を減らすことなく、満腹感を持続させることで摂取カロリーを減らすことができますから、辛い思いをしなくてすみます。忙しくて時間がなくダイエットができない人
GLP-1ダイエットは、忙しくて運動や特別なダイエットに取り組む時間がない人に向いています。 GLP-1受容体作動薬は、基本的に1日1回の服用でよいため、わざわざダイエットのために時間を捻出する必要がありません。 また、ダイエット外来に通わなくても、オンラインクリニックで診察が受けられますから、仕事や生活のスケジュールに合わせて治療を受けることができます。医師に診てもらいながら健康的に痩せたい人
GLP-1ダイエットは、医師の指導のもとで行われるため、自己流のダイエットに不安を感じる人も、安心して続けられます。 無理な食事制限や自己流の糖質制限、ファスティングは、一時的に体重を落とせてもリバウンドする可能性が高く、一歩間違えれば健康を害する可能性があります。 GLP-1ダイエットなら、専門の医師が患者の体調やダイエットの進捗を定期的に確認してくれますし、薬の使用方法や副作用に対するアドバイスもしてもらえます。 単に体重を落とすだけでなく、健康的にきれいに痩せたい人に適しています。GLP-1ダイエットが向いてない人
楽して痩せたいと思っても、GLP-1受容体作動薬が向いていない人もいます。妊娠中や授乳中の人はできない
妊娠中や授乳中の女性は、GLP-1受容体作動薬を使えません。ホルモンの変化に伴う副作用や胎児への影響が完全に解明されていないためです。 また、妊娠を計画している女性も同様に、医師と十分な相談が必要です。すでに痩せている人
自分では太っていると思っても、医師から見れば今でも十分に適正体重であると判断されることがあります。 健康面から見て適正体重である人は、GLP-1受容体作動薬を使用すれば、体重が過度に減少する可能性があるため、薬を使わなければ痩せられないと医師が判断しない限り、GLP-1受容体作動薬は処方されません。 また、GLP-1ダイエットは、医療的な体重管理を目的とした「治療」です。軽度の肥満や単なる美容目的でのダイエットには、強力すぎる場合があります。 費用も決して安くはありません。体重管理の目的が美容的な理由だけの場合は、他の手軽なダイエット方法の方が適しています。体調や健康状態に問題がある人
GLP-1受容体作動薬は2型糖尿病のための薬ですから、1型糖尿病の人には適さない薬です。 ほかにも、- 膵臓
- 胃腸
- 心臓
GLP-1ダイエットの薬の副作用についても理解しておく
GLP-1ダイエット副作用についても理解しておくことが重要です。 特に、低血糖、胃腸障害、膵炎といった症状は、GLP-1ダイエット薬の代表的な副作用として知られています。低血糖はブドウ糖をとって安静にする
低血糖が起きると、以下のような症状が現れます。- 手の震えや冷や汗
- 頭痛、めまい
- 極度の空腹感
- 混乱や集中力の低下
- 意識喪失
胃腸障害
GLP-1受容体作動薬は、胃の動きを遅くし、満腹感を長く持続させる効果がありますが、ダイエット開始後に胃腸関係の不調を感じることが多いです。- 吐き気や嘔吐
- 腹部膨満感
- 下痢や便秘
まれに膵炎が起こることがある
膵炎は、膵臓が炎症を起こす病気で、GLP-1受容体作動薬の副作用として症状が現れる可能性は、それほど高くありません。- 吐き気、嘔吐
- 上腹部や背中に激しい痛み
- 食欲不振や急激な体重減少
GLP-1ダイエットで注意すること
GLP-1ダイエットは、効果的なダイエット方法として注目されていますが、安全に効果を出すためには、いくつかの注意点を守ることが重要です。医師の指示に従って適切に薬を服用する
GLP-1受容体作動薬は、医師の処方箋が必要な医薬品であるため、必ず医師の指示に従って使用してください。 薬の用量や服用頻度、期間は個々の体調や体重、治療目標に応じて異なります。自己判断で量を増減させたり、服用を中断することは避けましょう。 医師の指示に従わないと、副作用が強く出る場合がありますし、ダイエットの効果も得られない可能性があります。 特に、糖尿病や他の病気を併発している場合、薬の相互作用にも注意が必要です。定期的な診察を受け、体調の変化や疑問点があればすぐに医師に相談することが重要です。暴飲暴食に気をつける
GLP-1受容体作動薬は、食欲を抑える効果がありますが、暴飲暴食を完全に防ぐわけではありません。 薬を服用しているからといって、食べすぎてしまうと効果が薄れるだけでなく、体に負担がかかる可能性もあります。特に、脂肪や糖質の多い食事を大量に摂取すると、いくらGLP-1受容体作動薬を服用しても、思うように体重は減らないでしょう。 薬に頼りすぎず、バランスの取れた食事や適度な食事制限を意識することが重要です。早食いを控え、咀嚼回数を増やすなどしてゆっくりと食事をすることを心がけてください。全く運動しないと効果が出にくい
GLP-1ダイエットでは、薬の効果によって体重を減らすことが可能ですが、運動を全くしないと効果が出にくいことがあります。 いうまでもなく、運動はしないよりもした方がダイエットに効果的ですから、軽い有酸素運動や筋力トレーニングを取り入れていきましょう。個人輸入をした安価な薬を使用しないこと
GLP-1受容体作動薬は、日本国内では医師の処方が必要な薬です。しかし、インターネット上では個人輸入で購入が可能です。 しかし、個人輸入された薬は品質が保証されていないことが多く、偽造品や粗悪品の可能性もあり、思わぬ健康被害が出てしまうかもしれません。 医師の指導がないため、適切な用量や使用方法が守られず、思うような効果が得られないこともあります。 せっかくお金をかけて何の効果も得られないのではとてももったいないです。GLP-1ダイエットの現状と日本での将来展望
海外では、GLP-1ダイエット薬の臨床試験が数多く行われ、その効果と安全性が実証されています。特に、2型糖尿病患者に対する血糖コントロール効果だけでなく、体重減少効果も期待できることが明らかになっています。 FDA(米国食品医薬品局)は2021年にセマグルチド(商品名:ウゴービ)を肥満治療薬として承認しています。 GLP-1受容体作動薬は、特にアメリカやヨーロッパにおいて肥満治療薬として広く使用されていますが、日本では糖尿病の治療薬にとどまっているのが現状です。 肥満治療薬としてはまだ自由診療であり、高額な費用がかかることから、誰でも気軽にチャレンジできるダイエット法ではありません。 ただし、日本国内でも、肥満が健康に与える影響がますます深刻化していることから、GLP-1受容体作動薬を肥満治療に応用する研究は進行しています。 今後、さらなる臨床試験やデータの蓄積に伴い、日本でもGLP-1受容体作動薬が保険適用される可能性が期待されています。GLP-1ダイエットの効果を高める生活習慣
ダイエットの成果を早く出したいなら、薬だけに頼らず生活習慣の見直しもしていきましょう。栄養バランスの良い食事を心がける
いくらGLP-1受容体作動薬が食欲を抑えるとはいえ、ダイエットの基本はやはり食事の管理です。消費カロリーが 摂取カロリーを上回らなければ体重は減りません。 無理に食事を減らすのではなく、低カロリーかつ高栄養価の食事を心がけることで、GLP-1ダイエットの効果を最大限に活かすことができます。 しかし、栄養バランスの良い食事は何を食べれば良いのか?と迷ったら、和の定食をイメージしてください。 ご飯に主菜・副菜、味噌汁の組み合わせで、主菜は肉や魚などタンパク質をメインにします。それに野菜のおかずをつけて、発酵食品が取れる味噌汁を組み合わせれば充分です。すべて自炊する必要はなく、惣菜や冷凍食品などを上手に利用して、充実した食事を楽しみましょう。 カレーやパスタなど1皿料理は炭水化物ばかりをとりがちです。定食スタイルの方が栄養バランスの良い食事となります。無理なく続けられる適度な運動を取り入れる
GLP-1受容体作動薬を使用している場合でも、適度な運動を取り入れることで、ダイエットの効果がさらに高まります。 おすすめの運動としては、ウォーキングやジョギング、筋力トレーニングなどがあります。 特に有酸素運動は脂肪燃焼に効果的で、筋力トレーニングは筋肉を維持・強化することで基礎代謝を高めます。 重要なのは、無理をしない範囲で続けられる運動を取り入れることです。改めて「運動しなくちゃ!」と思うと、モチベーションを維持するのが難しいです。 途中で挫折しないためにも、たとえば家から駅までの道を少し早めに歩くなど、できることから始めていきましょう。質の高い睡眠をとるのは必須
質の高い睡眠は、ダイエットで非常に重要です。 睡眠不足は、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌を減少させ、逆に食欲を増進させるホルモン「グレリン」を増加させます。そのため、睡眠が足りないだけで食欲が増してしまうことがあるのです。 また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、筋肉の修復や脂肪燃焼を促進する働きがあります。十分な睡眠を取ることで、体はより効率的に脂肪を燃焼し、筋肉量を維持できます。 質の高い睡眠を確保するためには、規則正しい生活リズムを整えることが大切です。 休みの日も含めて朝は一定の時間に起き、必ず朝日を浴びてください。これで体内時計がリセットされます。 また、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスした状態で眠ることも重要です。GLP-1ダイエットに関するよくある質問とその回答(Q&A)
GLP-1ダイエットについて、 よくある疑問や質問とその回答についてまとめました。GLP-1ダイエットは保険適用されますか?
現在、日本においてGLP-1受容体作動薬は主に2型糖尿病の治療薬として保険適用されていますが、肥満治療としての使用は保険適用外です。 GLP-1ダイエットを行う場合は、自由診療です。使用する薬にもよりますが、月に10,000円〜20,000円程度の費用がかかるでしょう。GLP-1ダイエットはどのくらいで効果が出ますか?
効果の現れ方は個人差がありますが、一般的には数週間で食欲が落ち着いてきて、数ヶ月の使用で体重が徐々に減少してきます。 臨床データによれば、1ヶ月で2〜5%の体重減少が期待できるとされていますが、継続的に使用することでより大きな効果が出ることもあります。GLP-1ダイエットは運動や食事制限をしなくてもやせますか?
GLP-1受容体作動薬は食欲を抑制する効果があり、運動や食事管理なしでも痩せることはありますが、運動や栄養バランスの良い食事を併用することで、より効果的にダイエットが可能です。 健康のためにも、ぜひ運動や適度な食事制限も取り入れてみてください。GLP-1ダイエットはやめたら元に戻りますか?
GLP-1ダイエットを中止すると、一部の人は体重が戻ることがあります。ダイエットにより体重が減少しても、生活習慣や食事の改善をまったくせず、以前の生活に戻ってしまえば、当然のことながら体重ももとに戻ります。 そのため、ダイエット後も健康的な生活習慣を維持することがとても大切です。 GLP-1ダイエット薬は、あくまで補助的な手段であり、長期的に適正体重を維持するためには、生活習慣の改善が不可欠です。GLP-1ダイエットはの薬と一緒に飲んではいけない薬はありますか?
GLP-1受容体作動薬は、特定の薬と相互作用を起こす可能性があります。 特に、インスリンや他の糖尿病治療薬、一部の抗生物質などは注意が必要です。新たに薬を使用する場合は、必ず医師に相談し、適切な指導を受けることが重要です。GLP-1ダイエットは副作用がありますか?
GLP-1受容体作動薬は副作用が出るあることがあります。 一般的な副作用としては、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、消化不良などです。 薬の使い始めによく見られる症状で、次第に落ち着いてきますが、長引く場合は医師に相談しましょう。 まれに、膵炎など重篤な副作用のリスクもあるため、使用前に医師とよく相談することが大切です。GLP-1ダイエットの薬は個人輸入できますか?
GLP-1受容体作動薬は個人輸入が可能ですが、個人輸入で手に入れた薬は、品質や安全性に問題がある可能性が高く、健康被害のリスクも伴います。 医師の診察を受けて、正規のルートで処方される薬を使用することを強くおすすめします。GLP-1ダイエットの費用はどのくらいかかりますか?
GLP-1ダイエットの費用は、医療機関や処方される薬の種類によって異なりますが、一般的には月に1万円から2万円程度が目安とされています。 保険適用外のため、全額自己負担になりますから、治療が長期にわたるほど負担も大きくなります。 クリニックによっては、まとめ買いや定期便などでコストを下げる工夫をしてくれています。GLP-1ダイエットは少なくとも数ヶ月は続けるものですから、薬代が安くなるプランをうまく使って、費用を抑えましょう。GLP-1ダイエットはどの医療機関で受けられますか?
GLP-1ダイエットは、主に肥満治療を専門とするクリニックや内分泌科、糖尿病内科などの医療機関で受けられます。 また、最近ではオンラインクリニックを利用することもでき、自宅にいながら診察を受けることが可能です。診察後、薬を使用しても問題ないと判断されれば、自宅に薬を配送してもらえます。GLP-1ダイエットと他のダイエット方法の違いは何ですか?
GLP-1ダイエットは、GLP-1受容体作動薬を使用して食欲を抑制し、自然に痩せやすい体を作るのが特徴です。 従来の食事制限や運動のみのダイエットと比べて、薬の効果によって短期間での体重減少が期待できるため、特に肥満の改善が難しい人に向いています。 また、厳しい食事制限の必要がなく空腹を我慢しなくても良いため、ストレスの少ないダイエットが可能です。 ただし、薬を使用しますから、医師の診察や定期的なフォローアップが必要でであることと、自由診療になるため、ダイエット食品などと比べると高額な費用がかかります。GLP-1ダイエットは辛い思いをしなくても痩せられる画期的なダイエット
GLP-1ダイエットは、GLP-1受容体作動薬を使って、自然と食欲を抑えながら痩せるダイエット法です。 もともとは糖尿病の薬として使われているもので、インスリンの分泌を促進し、血糖値をコントロールすることで、太りにくい体を作っていきます。 GLP-1受容体作動薬は、医師の処方箋が必要な薬です。安価な個人輸入の薬には頼らないようにしてください。本当にその薬が必要か、医師の判断のもとに適切に使うことがとても大切です。 実際に通院しなくても医師の診察が受けられるオンラインクリニックもご紹介しました。忙しい人でも気軽に診察を受け、自宅に薬を配送してもらえます。 自由診療となってしまうためやや高めの費用がかかりますが、ダイエットが続かなくて困っている人は、一度GLP-1ダイエットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。その他お知らせ
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