抜け毛が気になる人や、髪のボリュームが減って来た気がするという男性が最初に疑うのは、「AGA」ではないでしょうか？

「AGA（男性型脱毛症）」とは、男性ホルモンの働きによって髪の毛の成長サイクルが乱され、抜け毛や薄毛が進行する状態のことを言います。

AGAは治療薬を使って進行を防ぎ、改善に導くことが可能ですが、もちろん副作用や費用負担などのリスクも生じます。

この記事では、AGAの具体的な原因と治療のメカニズム、それに伴う治療費用や副作用などの注意点を見ていきます。合わせて、自宅で誰にも知られずにAGA治療のできるおすすめのオンラインクリニックもご紹介するため、ぜひチェックしてみてください。

AGAの原因は男性ホルモン。AGA治療の方法やメカニズムを解説

よく男性の髪の悩みとしてあげられる「AGA」ですが、具体的にどのような症状・メカニズムなのかご存じですか？「気になるから治療をしたい」と思っても、具体的なAGAの原因やアプローチ方法を知っておかないと、思うような効果が得られないことがあります。

また、自分には関係ないと思っていても、実はすでにAGAの兆候がある人もいるかもしれません。まずはAGAのメカニズムについて、詳しく見ていきましょう。

AGAは男性ホルモンによって起こる

AGA（男性型脱毛症）は、男性ホルモンである「テストステロン」が毛根にある「5αリダクターゼ」という酵素を「ジヒドロテストステロン（DHT）」に変えてしまうことで起こります。

髪の毛の成長は「ヘアサイクル」と呼ばれる一定の周期で繰り返されており、髪の産生・成長は毛根にある「毛乳頭」で行われています。前述のDHTが男性ホルモン受容体に結合してしまうと、髪の毛の産生・成長が阻害されてしまうのです。

DHTが結合する男性ホルモン受容体は、前頭部から頭頂部の毛根にあるため、側頭部・後頭部の毛根にはほとんどありません。そのため前頭部から頭頂部にかけて薄毛が起こるというのが、AGAの兆候としてよく知られています。

AGAかどうかのチェックポイント

「自分は違う」「まだ大丈夫」と思っている人でも、年齢や見た目に関係なく、実はAGAの兆候が見えている場合があります。

以下のポイントに心当たりのある人は、AGAの可能性があるため注意してください。

• 抜け毛が増えてきた
• 頭頂部のボリュームが減っている
• おでこが広くなってきた
• 髪の毛の1本1本が細いor短いと感じる
• 家系にAGAの人がいる

AGAは生活習慣や遺伝が関係していることもありますから、今はまだ髪の毛自体に兆候は見られずとも、今のうちからAGAのチェック・対策をしておきましょう。

AGAの治療法として用いられる治療法・薬剤

AGAは進行性と言われており、その進行スピード治療法は様々です。そのため治療法も様々あり、人によって適している方法は異なります。

主に薬剤を使って治療するのがAGAを食い止める方法であり、以下のような薬剤が使われています。

• フィナステリド：DHTに働き掛けて脱毛抑制効果を生む
• ミノキシジル：血管拡張作用により、発毛効果を生む
• 注入療法：毛根の成長因子などを直接注入して発毛を促す
• 自毛植毛：自分の髪の毛を薄毛の部分に移植する

AGAの治療法としてポピュラーなのは、フィナステリドによるAGA進行抑制や、ミノキシジルによる発毛促進です。

これらの薬剤は組合わせて使われることもあり、内服薬として処方されます。オンライン診療でも処方が可能なため、自宅でこっそりAGA治療を始めたい人にも多く使われています。

ただしどの治療方法を選ぶ場合でも、自分に適した方法が何なのかを知っておく必要があります。塗り薬などはドラッグストアでも購入できるケースがありますが、本当の意味で効果のあるAGA治療をしたい場合は医師に相談してください。

定期的・長期間にわたって治療が必要

AGAは進行性であり完治するものではないため、数か月にわたって定期的に治療を繰り返しながら様子を見ていくことになります。

処方された薬を使ってすぐに効果が出るというわけではないため、時間をかけて着実にAGAの原因に働き掛けていくことが大切です。

途中で薬を服用し忘れたり、治療をやめてしまったりすると、AGA治療の効果が得られない可能性もあります。一般的には6ヶ月以上の治療が必要とされているため、治療を始める際には長い目で見た方が良いでしょう。

また、一度効果が実感できたからと言って、途中で治療をやめてしまうと、AGAが再発してしまうため注意が必要です。

オンライン診療でも治療は可能

AGA治療は医師との診察を重ねながら、自分に合った方法・薬剤でアプローチしていくことが大切です。診察や薬の処方はオンラインでも可能なため、近年では、オンライン診療でのAGA治療に対応しているクリニックが多くあります。

オンライン診療ならスマホ・PCから都合の良い時間帯に予約を取って治療を始められるため、通院にかかる時間や費用を短縮できます。誰にもバレずにAGA治療を始めたい人や、クリニック内での人目が気になるという人にもおすすめの方法です。

AGA治療に対応しているオンラインクリニックは様々ありますから、セカンドオピニオンなども考えた上で、自分と相性の良いクリニックを見つけることが大切です。

AGA治療を行っているオンライン対応のおすすめクリニックを後述しますので、ぜひチェックしてみてください。

20代でも危険なAGAリスクを高める要因

AGAは年を重ねてから症状が出てくると思われがちですが、20代のような若い年代からでも症状の兆候が見えることがあります。

20代で頭頂部の脱毛や額の後退が感じられる人は、AGAの可能性があります。

AGAはもともと男性ホルモンに起因して起こるため、男性ホルモンの量が増加する20代はAGAの兆候が出てもおかしくありません。

また、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足といった生活習慣はホルモンバランスを崩すため、社会人になりたての20代の人はAGAのリスクを抱えています。

早ければ10代や20代のような若年層でも、AGAの症状が見られています。若いからと言って油断せず、規則正しい健康的な生活習慣に気をつけながら、AGAの兆候を見逃さないようにしましょう。

AGA治療の前の注意点。副作用と治療費用を要チェック

AGAは長期にわたる治療を繰り返すことが肝要です。そのため治療を始めるなら、クリニック・治療法を選ぶ前に注意点についてよく確認しておきましょう。

AGA治療による副作用が生じる可能性がある

AGA治療のために薬剤を投与することで、以下のような副作用が生じる可能性があります。

• 性欲減退、勃起障害
• 女性化乳房
• 睾丸の痛み（精巣炎）
• 低血圧（疲労感やめまい）
• 頭皮の炎症やかゆみ（塗り薬の場合）
• 肝機能障害
• 頭皮以外の体毛の増加
• 消化器症状（胃の不快感や下痢など）
• うつや不安症状

AGA治療中に生じる副作用は、個人差や体質、使用する薬剤との相性によって異なります。

人によっては全く副作用が出ないあれば、副作用で治療を断念してしまうケースもあります。

副作用の内容によっては普段の生活に支障をきたすこともあるため、AGA治療を始める前には必ず医師と相談して、自分の体質に適した治療法を提案してもらいましょう。

治療を始めてすぐに効果が出るわけではない

前述の通り、AGA治療は6ヶ月程度の期間がかかるのが一般的です。それも決められた用法・用量を守って、忘れずに薬の服用や医師との診察を繰り返す必要があります。

治療を始めてすぐに効果が出るわけでもなければ、継続しないと効果が薄れてしまう点を事前によく覚えておきましょう。

医師やクリニックによっては、薬の飲み忘れ防止や定期的な治療方法の見直しなどに積極的に働きかけてくれることもあります。クリニックが遠いと通院を続けることも難しいですから、オンラインクリニックも視野に入れるのがおすすめです。

AGA治療をするなら、長期的に診察を受け続けられるかどうか、期間中に前述の副作用の可能性があることなどを考えておきましょう。

治療を始めると「初期脱毛」が起こる

AGA治療薬を服用すると、約10日～1ヶ月ほどで一時的に抜け毛が増えるケースがあります。

AGA治療中なのになぜ、と思う人もいるかもしれませんが、これは「初期脱毛」と呼ばれる治療中の症状です。初期脱毛はAGA治療によってヘアサイクルが正常化しようとしているサインですから、治療が逆効果になっている、ということではありません。

弱っていた毛髪が抜け落ち、新しい健康な毛髪が生えるために必要な過程です。ただし初期脱毛の期間は個人差が大きいため、事前に医師とよく相談しておきましょう。

初期脱毛には頭皮ケア用のシャンプーなどを使うことでも対処できますが、気になる人はAGA治療を始めるタイミングを考えることも大切です。

保険適用外のため治療費用がかかる

AGAの治療は保険適用外の自由診療です。そのため医療費は全額自分で負担しなければならず、医療費控除の対象にもなりません。

AGA治療の費用はクリニックや治療薬・方法によっても異なりますが、月額10,000～25,000円程度が相場とされています。

効果が出るまでに半年ほどはかかる上、継続的に治療を続けていかなければいけないため、費用負担は決して小さいとは言えないでしょう。

クリニックによっては初診無料などのキャンペーンも実施していることがありますが、血液検査やその他オプションによる加算をされるクリニックもあります。

自由診療のため治療費用はクレジットカード払いやローン可能とされているクリニックも少なくありませんが、長期間にわたって治療費を払い続けられるかどうか、よく考えてから予算計画を立てましょう。

オンライン診療の場合はクリニック選びが重要

オンライン診療は人目を気にしている人や、クリニックへの通院時間・費用を削りたい人にはおすすめの方法ですが、実際に対面するわけではないため注意が必要です。

知識・技術を持った専門家が対応してくれない、診療やフォローが不十分といったケースも報告されています。

ネットで簡単に予約を取れるのが便利ですが、いざ診察が始まると看護師が少し話を聞くだけ、検査や副作用の説明が少ない…といったオンラインクリニックもあります。

AGA治療をオンラインクリニックで始めたい人は、事前に信頼できるクリニックかどうかを下調べして、専門医が在籍しているかどうか、アフターフォローの充実性などを確認しておきましょう。

いつ進行してもおかしくないAGA。今のうちにクリニックをチェックしておこう

AGAは男性ホルモンによって引き起こされるため、男性であれば何歳からでも兆候が出て全くおかしくありません。

一度進行してしまうと止められないため、早い内から対策をしておくことが大切です。

AGAの兆候がどのようなものかを知っておくだけでも、すぐに対処できるようになるでしょう。今はまだ必要がなくても、いざというときに頼れるクリニックを何件かチェックしておくだけでも心強い存在になります。

オンラインクリニックを選ぶ際は、副作用に対するフォローや診察のしやすさ、価格などを比較してみましょう。AGAの治療は継続することが大切です。