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2024年春の到来に備えよう!効果的な花粉症薬一覧:おすすめ第2世代抗ヒスタミン薬

[2024.03.03]

5人に2人以上が花粉症

春に差し掛かると、多くの人が悩まされる花粉症。2019年の国全体の調査によれば、花粉症の全体の有病率は42.5%で、スギ花粉症の有病率は38.8%に達しているとされています。

日本では、おおよそ5人に2人以上が花粉症に悩まされていることになります。

花粉症の症状を緩和するための強力な味方は、さまざまな「花粉症を抑える薬」ですが、その種類は非常に豊富です。飲み薬、点鼻薬、点眼薬など、使用する場所によって異なり、自分に合った花粉症の薬を見つけることは容易ではありません。

そこで、花粉症の薬について一覧表を作成し、強さや種類、副作用などから検討していきたいと思います。

 

花粉症の発生原因

花粉症の薬は、花粉症によるアレルギー症状が発生する経路を遮断する薬です。また、花粉による炎症を抑える作用がある点眼薬や点鼻薬も、「花粉症の薬」と呼ばれることがあります。

花粉症が具体的にどのように発生するかを理解すると、鼻の症状の例があります。

1. 空気中を漂っている花粉が鼻の中に入ります。
2. この花粉が抗体を介して鼻の中の特定の細胞(肥満細胞)に接触すると、その細胞はヒスタミンやロイコトリエン、PAFなどのいくつかの化学物質を放出します。
3. これらの化学物質が鼻の内部の神経や血管に作用し、くしゃみや鼻水、詰まりなどの鼻炎の症状を引き起こします。

したがって、ヒスタミンやロイコトリエン、PAFの作用を抑えれば花粉症の症状が治まることが分かります。これが「花粉症の薬」の役割です。

これらの化学物質の中でも、特にヒスタミンを介した経路が最も強く関与しやすく、多くの薬は「ヒスタミンを抑える薬」を中心に作られています。

初めての薬としては「ヒスタミンだけを抑える薬」を作ることが難しく、昔は眠気が強くなったり抗コリン作用による「口の渇き」を感じやすいなどの副作用がありました。これが「第1世代抗ヒスタミン薬」です。

しかし、その後に改良され、「ヒスタミンだけを抑える効果」を抽出し、副作用が少ない薬が開発されました。これが「第2世代抗ヒスタミン薬」であり、現在主流となっています。

それ以外にも、「ロイコトリエン拮抗薬」や「抗PAF作用のある薬」、鼻の炎症自体を抑える「ステロイド点鼻薬や点眼薬」などがあります。

 

病院でよく処方される花粉症薬

 

市販薬にもさまざまな種類の花粉症の薬がありますが、病院やクリニックで処方される代表的な薬は次の通りです。

① 第2世代抗ヒスタミン薬: アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン)、アレロック(オロパタジン)、エバステル(エバスチン)、クラリチン(ロラタジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ジルテック(セチリジン)、タリオン(ベボタスチン)、デザレックス(デスロラタジン)、メキタジン(ゼスラン)、ビラノア(ビラスチン)、ルパフィン(ルパタジン)など。

また、鼻づまりが強い場合にはアレグラと血管収縮薬が配合された「ディレグラ」も使用されることがあります。

② 第1世代抗ヒスタミン薬: ポララミン(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)、レスタミン(ジフェンヒド

ラミン塩酸塩)など。現在ではあまり使われませんが、眠気を感じることが多いため、就寝前に服用されることがあります。

③ ロイコトリエン拮抗薬: シンギュレア(モンテルカストナトリウム)など。アレルギー反応を抑える作用があります。

④ 抗PAF作用のある薬: ロトラックス(セトロリン塩酸塩)など。PAF(血小板活性化因子)と呼ばれる物質の作用を抑え、アレルギー反応を抑制します。

⑤ ステロイド点鼻薬や点眼薬: フルナリン(フルニソロン)、アデルコール(ベクロメタゾン)、エピナスティン(エピナスチン)、アデビル(デクスクロメトルフェナミンマレイン酸塩)、リナリンS(デクスロメトルフェナミンマレイン酸塩)、ザレルガ(クロモリン)、ロコイド(ロコプラニブ)、オリビオン(ケトトフェナジン)など。

これらの薬は個々の症状や体質によって効果が異なりますので、必ずしも一概にどれが良いと言えるわけではありません。医師の診断と指導のもとで、適切な薬を選びましょう。また、長期的な使用や症状が重篤な場合は、専門の医師に相談することが重要です。

 

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