息の呼吸音「ヒューヒュー」「ゼーゼー」:喘鳴(ぜんめい)の原因と対策
「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という呼吸音を感じたことはありませんか?この音は、喘息や他の呼吸器疾患に関連することが多く、医学的には「喘鳴(ぜんめい)」と呼ばれています。特に喘息では、発作時に気道が狭くなり、呼吸がしづらくなるため、こうした呼吸音が聞こえやすくなります。この記事では、喘鳴がなぜ起こるのか、どんな病気が原因であるか、そしてどの診療科を受診すべきかについて解説していきます。
大田区蒲田にある「蒲田西口石川まさとしクリニック」では、呼吸器内科をはじめ、一般内科や総合内科など幅広い診療科目に対応し、喘鳴や咳に悩む患者様に最適な治療を提供しています。
1.なぜ喘鳴が出るのか
喘鳴が聞こえる原因は、主に気道が狭くなり、空気の流れが妨げられることです。健康な状態では、気道はしっかりと開いており、空気がスムーズに通過します。しかし、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患では、気道に炎症が起きたり、筋肉が収縮したりして、気道が狭くなります。この結果、呼吸をするたびに気道を通る空気が狭い部分で摩擦を起こし、ヒューヒューやゼーゼーという音が発生します。
気道が狭くなる要因は以下の通りです:
- 気道の炎症:炎症によって粘膜が腫れ、気道が狭くなります。
- 気道の筋肉収縮:喘息などでは、気道を取り囲む筋肉が収縮し、さらに狭くなります。
- 気道内の分泌物:痰や粘液が気道内に溜まり、空気の流れを妨げます。
これらの状態が重なると、呼吸が困難になり、喘鳴が生じるのです。
2.喘鳴は、どんな病気の時に起こるのか
喘鳴は、いくつかの病気で見られる症状ですが、代表的なものとして喘息と慢性閉塞性肺疾患(COPD)があります。
2−1.喘息
喘息は、気道に慢性的な炎症が起こり、発作的に気道が狭くなる病気です。喘鳴が最も典型的に現れる疾患の一つであり、特に夜間や運動後、寒冷な空気に触れたときなどに発作が誘発されやすいです。喘息は一般的にアレルギー反応や遺伝的な要因が関与しています。
蒲田西口石川まさとしクリニックでは、呼吸器内科やアレルギー科で喘息の診断・治療を行っています。喘鳴が頻繁に起こる場合は、喘息の可能性が高いので、早期の受診をお勧めします。
2−2.COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDは、長期にわたる喫煙や大気汚染が原因で、気道と肺が慢性的に炎症を起こし、呼吸が困難になる病気です。喘息と同様に、気道が狭くなることで喘鳴が生じます。COPDは進行性の病気で、完全な治癒は難しいですが、早期の診断と適切な治療により症状の進行を遅らせることができます。
当院の禁煙外来では、COPDの予防のために禁煙治療も行っています。喫煙歴がある方で喘鳴が気になる場合は、一度ご相談ください。
3.喘鳴は何科を受診したらいいのか
喘鳴が続く場合、呼吸器内科の受診が推奨されます。呼吸器内科では、喘息やCOPDをはじめとする気道や肺の疾患に対応しており、喘鳴の原因を特定し、適切な治療を行います。
蒲田西口石川まさとしクリニックでは、呼吸器内科をはじめ、一般内科・総合内科、アレルギー科などの診療科目を設けております。喘鳴や呼吸困難などの症状が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
4.呼吸器内科ではどのような検査をするのか
呼吸器内科では、喘鳴の原因を特定するために以下のような検査を行います。
- 胸部レントゲン:肺や気道の状態を確認します。肺の異常や気道の狭窄があるかどうかをチェックします。
- スパイロメトリー:肺機能を測定する検査で、気道の狭さや呼吸の難しさを数値で確認します。喘息やCOPDの診断に役立ちます。
- アレルギー検査:喘鳴がアレルギーによるものである場合、アレルギーの原因物質を特定するための血液検査や皮膚テストを行います。
- 喀痰検査:痰に含まれる細菌やウイルスの検査を行い、感染症の有無を確認します。
これらの検査を通じて、正確な診断を行い、最適な治療法を提案します。
当院では39種類のアレルギーを測れるアレルギー検査を行っております。
5.喘息だとどのような治療をするのか
喘息の治療には、主に次の2つのアプローチがあります。
- 長期管理薬:毎日使用する薬で、気道の炎症を抑えることで発作を予防します。吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬が代表的です。
- 発作時の救急薬:発作が起こったときに、気道を一時的に拡張する薬を使用します。β2刺激薬の吸入薬が一般的です。
当クリニックでは、患者様の症状に合わせた個別の治療プランを作成し、喘息のコントロールを目指します。また、患者様ご自身が適切に薬を使用できるよう、使い方の指導も丁寧に行っています。
6.喘鳴の対処法
喘鳴が出た場合、日常生活で以下の対策を取ることで症状を軽減できる場合があります。
- 加湿器を使用する:乾燥した空気は気道に刺激を与え、喘鳴を悪化させる可能性があるため、部屋を適度に加湿しましょう。
- 呼吸を整える:落ち着いてゆっくりと呼吸をすることで、気道の狭さを一時的に緩和できることがあります。
- トリガーを避ける:アレルギーの原因物質や喫煙、冷たい空気など、喘鳴を引き起こすトリガーをできるだけ避けるようにしましょう。
当院では、呼吸器内科やアレルギー科の専門医が、患者様の症状や生活環境に合わせたアドバイスを行いますので、気になる症状がある方はぜひご相談ください。
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7.おわりに
喘鳴は、気道の健康状態を示す重要なサインです。特に、喘息やCOPDなどの呼吸器疾患が疑われる場合は、早期の診断と治療が非常に重要です。「蒲田西口石川まさとしクリニック」では、呼吸器内科をはじめとする幅広い診療科目に対応しており、喘鳴や呼吸器の症状に迅速に対応いたします。
当院は、JR京浜東北線蒲田駅、東急池上線蒲田駅、東急多摩川線蒲田駅から徒歩3分のアクセスしやすい場所にあり、夜間診療、土曜診療、日曜診療、祝日診療も行っています。診療時間は、平日18時から22時(受付終了21時30分)、土曜・日曜・祝日は10時から18時(受付終了17時30分)です。忙しい方でも安心してご利用いただける環境ですので、喘鳴や咳、呼吸器の症状が気になる方は、ぜひご予約ください。
ご予約はウェブサイトからも可能ですので、オンライン診療にも対応しております。健康診断や生活習慣病、高血圧、脂質異常症、糖尿病の管理も行っておりますので、総合的な健康管理をお任せください。
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