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『水疱瘡の初期症状と対処法:子供と大人の違い、感染経路、ワクチン接種の重要性』

[2024.02.25]

水疱瘡(みずぼうそう)の症状には個人差があり、軽い場合は気付きにくいこともあります。しかし、初期の症状を見逃すと悪化する可能性があるため、不安を感じる方も多いでしょう。

今回は水疱瘡の初期症状や対処法、病院への適切な時期などについて解説します。

【水疱瘡について】


水疱瘡は水痘(すいとう)とも呼ばれ、水痘帯状疱疹ウイルスが原因の感染症です。主に子供に見られ、9歳以下の発症率が90%であり、生後12ヶ月から36ヶ月の間に2回のワクチン接種が推奨されています。日本では年に約100万人が発症し、約4,000人が入院し、20人が死亡しているとされています。

しかし、適切なワクチン接種が行われているため、子供の発症は減少傾向にありますが、大人の水疱瘡は増加しています。これはワクチン接種率の低さや高齢者の再感染が影響しています。

【症状】

水疱瘡の初期症状は主に発疹と発熱です。頭痛や倦怠感など風邪に似た症状も見られます。発熱や頭痛、倦怠感は大人に多く現れ、大人の場合は重症化しやすい傾向があります。

発疹は小さな水ぶくれのような赤い湿疹で、目や鼻、喉、さらに直腸や膣などにもできることがあります。

【感染経路】

水疱瘡は空気感染、飛沫感染、接触感染の3つの経路で感染します。潜伏期間は約2週間で、感染しても気づきにくいため、幼稚園や保育園、学校内での集団感染が起きやすいです。子供同士の接触が多いため、同年代の兄弟姉妹がいる家庭では家庭内感染率が高まります。

【初期の兆候】

初期の水疱瘡は感染力が高く、兆候が軽い場合でも周囲に感染が広がることがあります。初期症状が軽くても感染力は変わらないため、注意が必要です。

【子どもの場合】

子どもの初期症状は3〜5cmほどの痒みのある発疹で、赤みや膨らみを伴い、後に水ぶくれ状に変化し、かさぶたへと変わります。発疹は頭、体、四肢の順に出現し、全体に広がります。

ワクチン接種を受けている子供でも発症しますが、症状が軽くなる傾向があります。

【大人の場合】

大人の水疱瘡は発熱と倦怠感が初期症状として現れます。その後、大きい5〜6cmほどの発疹が出現し、水ぶくれへと変化します。大人の場合は重症化しやすく、合併症のリスクが高まります。

【受診の目安】

軽い初期の水疱瘡でも受診が必要な場合があります。具体的な受診の目安は、発疹を見つけた時、食欲がない・だるそうな時、発熱がある時です。これらの症状がある場合は早めに病院を受診しましょう。

【家庭での対処法】

軽い水疱瘡の場合、まず病院受診が必要です。その後、家庭での対処法としては、体温を測り水分補給を忘れずに行うことが重要です。シャワーを利用して清潔を保ち、かさぶたや水ぶくれを触らないようにしましょう。共用のタオルは避け、感染リスクの軽減に努めます。

【水疱瘡の悪化と予防】

水疱瘡が悪化すると合併症が生じる可能性があり、重症化リスクの高い人は予防接種が推奨

されます。高齢者や基礎疾患のある人、妊婦などがリスクが高まります。また、水疱瘡に罹患した場合、水ぶくれのかさぶたを触ることなどにより、二次感染のリスクがあるため注意が必要です。

【ワクチン接種】

水疱瘡のワクチン接種は、水疱瘡帯状疱疹ウイルス(VZV)に対する予防接種です。2回の接種が推奨されており、1回目は生後12〜15ヶ月、2回目は生後4〜6歳の間に受けることが一般的です。未感染者は、生後5歳以上からでも接種が可能です。

【まとめ】

水疱瘡は感染力が強く、初期症状が軽くても注意が必要です。特に大人の場合は重症化しやすいため、早めの受診が重要です。ワクチン接種は水疱瘡の予防に非常に効果的であり、感染を防ぐためにも積極的な受けることが推奨されています。

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