コロナと鼻血:因果関係と発生時の適切な対処法
新型コロナウイルスの感染が拡大している中、通常は無視してしまうかもしれない些細な症状や体調の変化に、我々は敏感になっています。その中で注目すべき一つの症状が鼻血です。誰しも経験する可能性のある鼻血ですが、特に急に発生すると「これはコロナと関連があるのか?」という不安が生じることもあるでしょう。
この記事では、鼻血と新型コロナウイルスの因果関係や、鼻血が発生した際の適切な対処法について説明します。注意が必要な鼻血についても触れているので、是非参考にしてください。
コロナとの因果関係は不明で、鼻血の発生原因は物理的な刺激も考慮
新型コロナウイルス感染者の中には鼻血の症状を訴える人もいますが、現時点での情報ではコロナと鼻血の直接的な因果関係は確認されていません。実際の報告では、鼻血を訴える患者はコロナ患者の10%未満です。
鼻血のほとんどは物理的な刺激によるものであり、例えばPCR検査や抗原検査時の鼻からの検体採取が原因で鼻血が発生することがあります。特に検査が頻繁な方や鼻血が出やすい方は、検査方法の見直しを検討することが重要です。
一般的な鼻血対処法を知っておこう
鼻血が出た場合、正しい対処法を知っておくことが重要です。鼻を両側から押さえ、特にキーゼルバッハ部位を押さえることが効果的です。これを5分間続け、止まらない場合は同じ方法でさらに5分間圧迫します。10分以上で止まらない場合は医療機関を受診する必要があります。
一方で、上向きにする、首を叩く、仰向けになる、鼻を冷やす、鼻をかむ、ティッシュを詰めるなどは誤った対処法であり、避けるべきです。
注意が必要な鼻血の原因も把握しておこう
特定の状況で鼻血が頻発する場合、注意が必要な可能性があります。例えば、高血圧や動脈硬化、鼻の腫瘍、白血病、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、抗血小板薬や抗凝固薬の影響、ストレスの影響などです。これらの場合、専門の医療機関での診察が重要です。
子供の鼻血にも留意しよう
小さな子供は鼻血がよく出ることがありますが、ほとんどは単純性鼻出血であり、特に心配する必要はありません。ただし、アレルギー性鼻炎を抱える子供は鼻血が頻発する可能性があります。適切な治療を受けることで改善できるので、親は子供の行動に留意しましょう。
この記事を参考にして、正しい知識を身につけ、適切な対処法を知っておくことが大切です。
院長 石川雅俊
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