動悸・息切れ
動悸(どうき)や息切れは、心臓や呼吸器に関連する症状であり、さまざまな原因が考えられます。以下に、動悸・息切れの原因、主な病気、予防法、治療法について詳しく説明します。
症状の原因
動悸や息切れは、心臓や肺の異常から生じることが多いですが、他にもさまざまな要因が考えられます。具体的には次のような要因があります。
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運動による影響: 運動をすることで、身体の各器官が酸素を必要とし、心臓と肺が活発に働きます。この際、特に激しい運動では動悸や息切れが生じることがあります。これは健康な状態でも見られる現象ですが、軽い動作でも症状が現れる場合は異常のサインと考えられます。
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内分泌異常: 甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患では、体内の代謝が活発になり、心拍数が増加することがあります。このため、動悸が感じられることが多いです。
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貧血: 血液中のヘモグロビンが不足すると、全身への酸素供給が不十分になり、動悸や息切れを引き起こすことがあります。
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心理的要因: ストレスや不安が高まると、自律神経が乱れ、動悸や息切れが起こることがあります。特にパニック障害などの精神的な症状が関与することがあります。
症状の原因となる主な病気
動悸や息切れを引き起こす主な病気には以下のようなものがあります。
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不整脈: 心臓の拍動が正常でない場合、動悸を感じることがあります。不整脈は時に重篤な心疾患の兆候であることもあります。
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心不全: 心臓のポンプ機能が低下することで、血液が体内に適切に循環せず、動悸や息切れを引き起こします。
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肺疾患: 肺炎、気胸、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが原因で、呼吸が困難になることがあります。これも息切れの原因です。
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甲状腺疾患: 甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症は、心拍数や代謝に影響を与え、動悸を引き起こすことがあります。
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貧血: 鉄欠乏性貧血やビタミンB12欠乏による貧血が動悸の原因となることがあります。
予防方法
動悸や息切れを予防するためには、以下の方法が有効です。
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健康的なライフスタイル: バランスの取れた食事を心がけ、栄養素をしっかりと摂取しましょう。特に鉄分やビタミンB12を含む食品を意識的に取り入れることが重要です。
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適度な運動: 定期的な運動は心肺機能を向上させ、ストレスを軽減するのに役立ちます。ただし、無理な運動は逆効果になる場合があるため、自分の体調に合わせた運動を選びましょう。
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ストレス管理: リラクゼーションや趣味を持つことでストレスを軽減することが、動悸や息切れの予防につながります。深呼吸やヨガなども効果的です。
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定期的な健康診断: 自分の健康状態を把握するために、定期的に医療機関で診察を受けることが重要です。早期発見・早期治療が効果的です。
治療方法
動悸や息切れの治療法は、原因に応じて異なります。
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薬物療法: 不整脈や心不全などの疾患が原因の場合、薬物治療が必要です。心臓の負担を軽減する薬剤や、心拍数を調整する薬が処方されることがあります。
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行動療法: 心理的な要因による動悸や息切れには、認知行動療法(CBT)や心理療法が効果的です。ストレスや不安の管理が重要です。
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生活習慣の改善: 不規則な生活や過度なカフェイン摂取、アルコールの過剰摂取を避けることが、症状の改善につながります。
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専門医の受診: 動悸や息切れが続く場合や、症状が重篤な場合は、必ず専門医を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
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